「SNSで口コミを広げたいけど、投稿してもらうにはどうすればいいの?」
飲食店のオーナーさんにとって、外国人客がSNSに投稿してくれることのありがたさは実感しているはずです。でも、「お客さんが勝手に投稿してくれるのを待つ」以外に何ができるのかわからない。投稿を強要するのも違う気がする。
でも実は、お客さんが「投稿したくなる環境」を意図的に設計することは可能です。その第一歩として、フリーWi-Fiの整備が驚くほど効果的であることをご存じでしょうか。
Wi-Fi利用可能の表示が入店率を変える
訪日外国人にとって、フリーWi-Fiの有無は店選びの重要な基準です。海外ではモバイルデータ通信が高額になるため、Wi-Fiが使える場所を優先的に選ぶ傾向があります。観光庁の調査でも、訪日客の「旅行中に困ったこと」の上位にWi-Fi環境が常にランクインしています。
ある調査では、店頭に「Free Wi-Fi Available」の表示がある飲食店は、表示がない店と比較して外国人の入店率が約20%高いという結果が出ています。Wi-Fiの提供は、集客施策としてのコストパフォーマンスが極めて高いのです。月額数千円のWi-Fiルーターで、外国人客の入店障壁を一つ取り除けます。
Wi-FiがリアルタイムSNS投稿を生む
ここからが本題です。フリーWi-Fiがあると、お客さんは料理が来たその場で写真を撮り、すぐにSNSに投稿できます。「後でホテルに戻ってから投稿しよう」と思ったまま投稿されないケースは多いのです。リアルタイムでの投稿は、料理が目の前にある臨場感が伝わるため、エンゲージメントも高くなります。
渋谷のあるラーメン店では、フリーWi-Fiを導入し、テーブルにInstagramのハッシュタグとQRコードを記載したカードを設置しました。投稿を促すメッセージは「Share your ramen moment!」のみ。押しつけがましくない自然な誘導です。導入後3ヶ月で、Instagramでの店舗タグ付き投稿が月間50件から200件に増加。これらのUGC(ユーザー生成コンテンツ)がさらなる来店を呼ぶ循環が生まれました。
UGCの循環を設計する
外国人客の投稿は、その人のフォロワーに届きます。フォロワーの多くは同じ国の人です。つまり、一人の外国人客の投稿は、同じ市場の潜在的な旅行者に対する口コミになるのです。広告費ゼロで、ターゲット市場に直接リーチできる。これがUGCの最大の価値です。
投稿を増やすためのポイントは3つあります。第一に、Wi-Fi環境を整えてリアルタイム投稿を可能にすること。第二に、「映える」盛り付けや器を意識すること。料理の味だけでなく見た目が投稿のトリガーになります。第三に、店舗のInstagramアカウントやハッシュタグをさりげなく案内すること。テーブルのPOPやレシートに印刷するだけで十分です。
小さな投資で大きなリターンを
フリーWi-Fiの導入とハッシュタグカードの設置。初期投資は数万円程度です。しかし、そこから生まれるUGCの広告換算価値は、数十万円、数百万円に達する可能性があります。
完璧なSNSマーケティング戦略を設計する前に、まずはWi-Fiルーターを一台設置して、テーブルにハッシュタグカードを置いてみてください。お客さんが「投稿したくなる環境」は、そんな小さな一歩から始まります。
YS Media Agencyは、インハウスのクリエイティブ制作からSNS運用、効果測定まで一気通貫でインバウンド施策を支援しています。


