2026.07.06

かき氷・冷麺で外国人を呼ぶ|夏メニューのSNS映え戦略

「外国人観光客にウチの夏メニューをもっと食べてもらいたい」。飲食店オーナーなら誰しも考えることですが、かき氷や冷麺といった日本の夏の定番メニューは、実はそのまま提供しても海外の方に刺さりにくいという課題があります。メニュー名が日本語だけだったり、見た目のインパクトが伝わりにくかったりして、SNSでの拡散にもつながっていないケースが大半です。

でも実は、夏の日本グルメは海外SNSで非常に高いエンゲージメントを獲得できるジャンルです。Instagramのハッシュタグ分析によると、#japaneseshaveice の投稿数は2025年夏に前年比45%増加し、#kakigori は累計投稿数が32万件を突破しています。TikTokでも、日本のかき氷動画の平均再生回数は他の食カテゴリより約1.7倍高いというデータがあります。

この流れをうまく捉えたのが、大阪・道頓堀エリアのあるかき氷専門店です。この店舗では、従来の和風かき氷に加えて「盛り付けの高さ」と「色彩のコントラスト」を意識した新メニューを開発。抹茶×金箔、いちご×練乳の層を透明カップで見せる手法を採用しました。さらに、提供時にドライアイスの演出を加えることで、動画撮影したくなる「瞬間」を意図的に作り出しました。結果として、外国人客の来店比率が夏季に約40%まで上昇し、SNS経由の来店が全体の3割を占めるまでになりました。

冷麺も同様にポテンシャルが高い夏メニューです。韓国冷麺との違いを打ち出しつつ、「透明なスープ」「美しい盛り付け」といったビジュアル要素を強調することで、SNS映えと差別化を同時に実現できます。盛岡冷麺のある店舗では、トッピングを自分で選べるカスタマイズ方式を導入し、「自分だけの一杯」を作る過程を撮影してもらう仕掛けが功を奏しています。

SNS映え戦略を設計する際のポイントは3つあります。1つ目は「撮影しやすい環境づくり」。自然光が入る席の確保や、壁面のデザイン、照明の工夫など、料理以外の要素も重要です。2つ目は「多言語メニューの写真活用」。料理写真を大きく掲載し、アレルギー情報やサイズ感が直感的にわかるデザインにします。3つ目は「ハッシュタグの提案」。テーブルに店舗オリジナルのハッシュタグカードを置くだけで、投稿率が上がります。

夏メニューのSNS映え戦略は、大規模な設備投資がなくても始められるものばかりです。まずは今あるメニューの盛り付けを少し変えてみる、提供の瞬間に小さな演出を加えてみる。そこからフィードバックを得て改善していけば、自然と外国人客が集まる店になっていくはずです。

筆者: YS Media Agency|インハウスクリエイティブチームによる撮影・編集・SNS運用で、企画から効果測定まで一気通貫で対応しています。

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