「おじいちゃん、おばあちゃんも一緒に海外旅行したい」。こうした三世代旅行の需要が、世界的に急増しています。しかし多くの観光地は、まだ若年層やカップル向けの設計から抜け出せていません。
でも実は、三世代旅行に対応できる観光地こそ、リピーター獲得と客単価向上の両方を実現できるのです。
三世代旅行の市場規模と成長率
米国旅行協会(U.S. Travel Association)の2025年レポートによると、三世代旅行(multigenerational travel)は過去5年で約38%増加しました。また、Booking.comの調査では、三世代旅行の1回あたりの平均支出は通常のファミリー旅行と比較して約1.7倍に達するとされています。高齢の祖父母世代が費用を負担するケースが多く、宿泊グレードや食事単価が自然と上がる傾向にあります。
多世代ニーズに応える観光地の3つの条件
まず第一に、移動負担の少ない動線設計です。祖父母世代が無理なく楽しめる距離感で、主要な観光スポットや飲食店が集まっていることが重要です。エレベーターやスロープの整備はもちろん、休憩スペースの確保も欠かせません。
第二に、世代ごとに楽しめる体験の多様性です。子ども向けの自然体験、親世代向けのグルメ巡り、祖父母世代向けの文化体験といったように、同じエリア内で世代別の楽しみ方を提供できることが求められます。
第三に、多言語かつ多世代対応の情報発信です。デジタルに慣れた孫世代はSNSで情報収集しますが、祖父母世代はパンフレットや看板に頼ります。両方のチャネルを整備することで、家族全員が安心して旅程を組めるようになります。
高山市の事例に学ぶ
岐阜県高山市は、三世代旅行に適した観光地として海外メディアでも注目されています。古い町並みが徒歩圏内にコンパクトにまとまり、伝統工芸体験や朝市での食べ歩き、酒蔵見学など世代を超えた楽しみが揃っています。同市のインバウンド観光客数は2024年に前年比で約25%増加し、特にアジア圏からの三世代旅行者の満足度が高い結果が出ています。
まず取り組むべきこと
三世代旅行者を呼び込むために、大規模な設備投資から始める必要はありません。既存の観光資源を「世代別の楽しみ方」として再編集し、多言語で発信するだけでも大きな変化が生まれます。完璧な多世代対応を目指す前に、まず一つの体験プランを作ってみることが最初の一歩です。
YS Media Agencyは、クロスボーダーインフルエンサーマーケティングに特化したエージェンシーです。現在、インバウンド観光に特化したメディア「InboundPost」を開発中です。三世代旅行者へのリーチを強化したい観光地の皆様、まずはお気軽にご相談ください。

